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N高は「やめとけ」と言われる5つの理由|後悔しない人の条件

公開 / 更新 年度更新対象の記事です

N高等学校(以下、N高)を検索すると「やめとけ」という語が並びます。この記事では、そう言われる理由を5つに整理し、学校が公表しているデータで1つずつ検証します。

先に結論を書きます。5つのうち4つはデータで確かめられ、1つは確かめられません。確かめられないものは「分からない」と書きます。

費用については「やめとけ」と言われる背景に、確認できる事実があります。通学コースを選ぶと初年度で1,028,000円かかり、しかも2年次以降の学費が公表されていません。

退学については、情報公開されているPDFに在籍者数と退学者数が載っています。当サイトが計算すると1年あたりの退学者の割合はN高が約1.8%、S高等学校(以下、S高)が約2.5%です。ただしこれは1年あたりの数字です。当サイトの計算は分子と分母の時点が揃っておらず、同一基準で比べられる全国値がないため、この数字だけで多い・少ないは判断できません。

本記事は第三者メディアによる解説です。記載はすべて2026年8月時点のもので、制度も数値も年度で変わります。出願前に必ず最新の募集要項で確認してください。

N高が「やめとけ」と言われる5つの理由と、公表データによる検証

5つの理由のうち、自己管理の負荷・退学者の割合・進路・費用の4つは公表データで確かめられます。ただし進路は数値が公表されているだけで、それを「終わり」と評価するかは別の話です。確かめられないのは「世間の目」だけです。

理由1|自己管理ができないと続かない

これは事実に近い指摘です。ネットコースは登校日数が少なく、学習の進め方が本人に委ねられます。

N高グループの必修授業の案内には、単位認定の要件が次のとおり記載されています。

科目ごとに必要なレポートを期日までに全て提出している/スクーリングの必要時間数を満たし、全て出席している/テストで合格基準点以上を取っている/評定(成績評価)が2以上である/必要な提出物を全て提出している 出典:必修授業の案内

これに学費・諸費用の納入を加え、すべて該当年度内に満たす必要があるとされています。未達成の条件を翌年度に持ち越すことはできません。

レポートの量も決まっています。当サイトが募集要項の科目別レポート回数を集計したところ、普通科の標準履修モデルで年間55〜67回でした(募集要項に合計値の記載はありません)。単純に12カ月で割れば月5回前後になりますが、提出時期の分布は公表されていません。

さらに募集要項には「当該年度途中に履修科目を追加・変更することはできません」と明記されています。入学後に負担が重いと感じても、その年度は科目を減らせません。 変更できるのは進級時です。詳しくはN高に転入した後のレポートとスクーリングをまとめた記事で扱っています。

登校して管理される仕組みが薄いぶん、進み方を自分で決める必要があります。ここは「やめとけ」と言われる根拠として成立します。

理由2|退学率が高いのではないか

これはデータで確認できます。 ただし読み方に注意が必要です。

N高グループは情報公開を行っており、そのなかの「入学、退学、転学、休学および卒業に関すること」(複数の項目が同一のPDFにまとめられています)に在籍者数と退学者数が掲載されています。

学校創立在籍者数退学者数(前年度)
N高等学校2016年4月1日17,671322
S高等学校2021年4月1日13,690341

在籍者数は2025年5月1日時点、退学者数は前年度の数値です。

この2つの数字から当サイトが計算すると、在籍者数に対する退学者数の割合は、N高が約1.8%(322/17,671)、S高が約2.5%(341/13,690)、2校合計で約2.1%(663/31,361)です。 公式に「退学率」として公表されている数値ではありません。

読むときに4つ注意が必要です。

  1. これは1年あたりの割合です。 3年間在籍した場合の累計はこれより大きくなります
  2. 分子と分母の時点が揃っていません。 分母の在籍者数は2025年5月1日時点、分子の退学者数は前年度です。正確な年度末退学率とは異なります。在籍者数が増えている学校では、後の時点の在籍者数を分母に置くと割合は小さめに出ます
  3. 転学者の扱いが分かりません。 情報公開の項目名は「入学、退学、転学、休学および卒業に関すること」ですが、PDFの表に転学者数の欄はありません。他校へ転校した生徒が退学者数に含まれるかは確認できませんでした
  4. 比較できる同一基準の全国値がありません。 文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」は通信制課程も対象にしていますが、当サイトの計算は分子と分母の時点が揃わないため、そのまま比較できません

R高等学校(以下、R高)は2025年4月1日創立で、在籍者数・入学者数とも1,255名です。卒業者数と退学者数は「−」と記載されており、開校初年度のため比較対象になりません。

理由3|「人生終わり」「終わってる」と言われる進路への不安

進路については公表データがありますが、「人生終わり」かどうかの判断そのものはデータで答えられません。

N高グループの進路実績によると、2026年3月に卒業した生徒の進路決定率は94.24%です(2026年5月19日時点、分母n=11,476)。この分母は同ページの注記により「2025年度に在籍しているN高グループの4月生のみ」に限られており、卒業生全体ではありません。 数字だけ見れば高く見えます。

ただしこの94.24%には、アルバイト等8.66%と浪人7.09%も「決定」として含まれています。進学(大学等+専門学校他)は66.38%、就職は11.22%です。「終わってる」という言い方が指しているのは、多くの場合この差の部分か、進路未決定の5.52%です。

内訳の全区分と前年からの推移はN高等学校とは何かをまとめた記事で、大学合格実績を読むときの注意点(延べ件数・ZEN大学を含む等)はN高の大学合格実績を3年分比較した記事で扱っています。

なおこの集計の仕方はN高に限ったものではありません。他校の進路実績を比べるときも、決定率ではなく内訳まで確認してください。

理由4|通学コースを選ぶと費用が大きい

ここは「やめとけ」と言われる背景に、確認できる事実があります。

通学先は、キャンパスに実際に通う「リアルキャンパス」と、通わずにオンラインで同じカリキュラムを受ける「オンラインキャンパス」から選びます。以下は、ネットコースと、通学コース6通りのうち最も安い場合と最も高い場合を含む3例です。

選び方金額
ネットコース(普通科・先引き適用あり)3年間211,000円
週1+コース・オンラインキャンパス初年度280,000円
週3コース・リアルキャンパス初年度803,000円
週5コース・リアルキャンパス初年度1,028,000円

※全6通りの金額はN高の学費を全コース試算した記事にあります。

211,000円には条件があります。 この金額はN高グループの就学支援金の案内に掲載されているもので、募集要項の表では199,000円と表記されています(差は3年次の授業料1単位分で、理由はN高の学費を全コース試算した記事で扱っています)。

これは、高等学校等就学支援金(授業料の一部を国が負担する制度)の支給見込額をあらかじめ差し引いて請求する「先引き」が適用される場合の金額です。入学検定料5,000円、本校スクーリングの往復の交通費と宿泊費、普通科で貸与されるVR機器の機器手配特別費用(金額は非公表)は含みません。25単位を履修する標準モデルで、就学支援金の所得制限撤廃が続くことが前提です。加えて先引きの適用対象外となる要件には「編入学、転入学の方」が含まれます。転入生・編入生には適用されません。

通学コースの学費は就学支援金の対象外です。加えてMacBook Air(約16万円)の購入が必要で、在学中1回以上の本校スクーリングには往復の交通費・宿泊費が別途かかります。

さらに問題があります。当サイトが確認した範囲(2027年度生徒募集要項および公式サイト)では、2年次・3年次の通学コース学費の記載を確認できませんでした。 この記事では3年間の総額を示すことができません。通学コースを検討する場合は、資料請求や個別相談で必ず確認してください。

理由5|世間の目や「恥ずかしい」という声

これはデータで検証できません。 学校が公表しているのは制度と数値であって、周囲がどう見るかではないからです。

事実として書けることは1つあります。2027年度生徒募集要項によると、N高・S高・R高はいずれも学校教育法第一条に定められた高等学校です。全日制高校と同じ「高校卒業資格」を取得できると明記されています。卒業資格に差はありません。

一方で、周囲の反応は地域や家庭によって異なります。当サイトは実在しない体験談を作らない方針なので、「気にする人はいない」とも「みんな気にする」とも書きません。ここは判断材料を提供できない領域だと明示しておきます。

そのほかによく検索される論点|いじめへの対応

「N高等学校 いじめ」という語でも検索されます。N高グループは3校ともいじめ防止基本方針を公開しており、通報・相談窓口の設置、会議の設置、重大事態への対処が定められています。インターネットを通じたいじめについては、SNSをはじめとしたネットサービスに関するリテラシー向上に努めることが記載されています。

発生件数は、当サイトが確認した範囲では公開されていません。個別の学校が認知件数を公開している例も、当サイトが確認した範囲では見つかりませんでした。この項目で学校を比較することはできません。

当サイトが確認できなかったこと

この記事で「検証できない」とした論点を整理します。学校が公表していないものと、そもそも学校が公表する性質でないものが混在します。

論点状況
周囲の目・「恥ずかしい」と感じるかどうか学校が公表する性質の情報ではない
いじめの発生件数・認知件数防止方針は公開されているが件数は確認できず
2年次・3年次の通学コース学費募集要項は初年度のみ掲載
年度末時点の正確な退学率在籍者数と退学者数の時点が揃わない
3年間在籍した場合の累計の退学率単年度の数値しか公開されていない
コース別の在籍者数ネットコースと通学コースの比率は確認できず

後悔しやすい条件・しにくい条件

判断の分かれ目は、自己管理が成り立つか、通学コースを選ぶか、周囲の評価が気になるか、本校スクーリングの移動ができるかの4点です。

後悔しにくい条件

  • 学習の進め方を自分で決められる:当サイトの集計で年間55〜67回(普通科・標準履修モデル)のレポートを、期日を管理しながら出せること。ここが成り立てば、費用対効果は高くなります。
  • 費用を抑えたい:ネットコースで先引きが適用されれば、学校に納める費用は3年間211,000円です(検定料・旅費は別途。転入生・編入生は先引きの対象外)。
  • 通学の負担を減らしたい:登校日数が少ない設計を利点として使えます。

後悔しやすい条件

  • 登校して管理される仕組みが必要:週5コースを選ぶ前提になります。リアルキャンパスなら初年度だけで1,028,000円、加えてMacBook Air約16万円がかかります。しかも2年次以降の金額が分かりません。
  • 入学後に負担を調整したい:年度途中に履修科目を減らすことはできません。調整できるのは進級時です。
  • 周囲の評価が気になる:この点はデータで解消できません。卒業資格が全日制高校と同じであることは事実ですが、それで解決するかは人によります。
  • 本校スクーリングの移動が難しい:在学中に1回以上、在籍する学校の本校(N高は沖縄、S高は茨城、R高は群馬)へのスクーリング参加が必要です。

よくある質問

N高の退学率はどれくらいですか

公式に「退学率」として公表された数値はありません。情報公開されている在籍者数と退学者数から当サイトが計算すると、N高が約1.8%、S高が約2.5%です。ただし在籍者数は2025年5月1日時点、退学者数は前年度で時点が揃わず、また1年あたりの割合です。3年間の累計はこれより大きくなります。

N高を卒業すると「人生終わり」ですか

2026年3月卒業生は、進学が66.38%、就職が11.22%です。アルバイト等8.66%と浪人7.09%も「進路決定」に含まれる点に注意してください。1つの言葉で断じられる状態ではありません。

N高は恥ずかしいと言われませんか

周囲の反応は公表データで検証できないため、当サイトでは断定しません。事実として、N高・S高・R高は学校教育法第一条に定められた高等学校で、全日制高校と同じ「高校卒業資格」を取得できると募集要項に明記されています。

N高にいじめはありますか

発生件数は当サイトが確認した範囲では公開されていません。3校ともいじめ防止基本方針を公開しており、通報・相談窓口の設置、会議の設置、重大事態への対処、インターネットを通じたいじめに関するリテラシー向上が定められています。

結局、N高はやめたほうがいいですか

コースと家庭の状況によります。ネットコースで先引きが適用され、自己管理ができる場合、学校に納める費用は3年間211,000円です(検定料・旅費は別途。転入生・編入生は先引きの対象外)。当サイトの集計では、1年あたりの退学者の割合は約1.8〜2.5%でした。3年間の累計はこれより大きくなります。一方、通学コースを前提にすると初年度1,028,000円かかり、2年次以降の学費は確認できません。N高をひとつの評価で語ることはできません。

出典

  1. N高等学校・S高等学校・R高等学校 情報公開(2026年8月4日取得)
  2. N高等学校 基本情報(2025年5月現在)(2026年8月4日取得)
  3. S高等学校 基本情報(2025年5月現在)(2026年8月4日取得)
  4. N高等学校 いじめ防止基本方針(2026年8月4日取得)
  5. N高等学校・S高等学校・R高等学校 進路実績(2026年8月3日取得)
  6. N高等学校・S高等学校・R高等学校 高等学校等就学支援金(2026年8月4日取得)
  7. N高等学校・S高等学校・R高等学校 2027年度生徒募集要項(第1版・2026年6月発行)(2026年8月3日取得)
  8. N高等学校・S高等学校・R高等学校 必修授業(2026年8月3日取得)

学費・出願締切・実績などの数値は、上記の一次情報をもとに記載しています。年度により変更されるため、出願前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

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